30歳女 ジーンズ 自信をつけてくれた
現在30歳の女です。
今の夫とおつきあいしていたときの話です。
彼はいわゆる「優しい」タイプの人間ではなく、自立したタイプの人間で、相手に対して言わなければと思ったことははっきりいうし、相手によってはそれがきつく感じてしまうことのある人です。
ですが情に厚く、人を見下したり見放したりすることのない人で私はそういうところを本当に尊敬しています。
私には昔からコンプレックスがありました。
それは足が太いことです。
上半身はそれほど太くないのですが、下半身の筋肉のつき方がやたらしっかりとしていてアンバランスなのです。
そのためズボンを買うときは太ももに合わせるとウエストがゆるゆるということが頻繁にあり、ベルトで締めるにしてもなんだか格好がつかないのが悩みでした。
そのため自然にロングスカートばかり履くようになっていました。
足首だけは細いので、丈が合うととてもほっそりしたように見せることができました。
本当はボーイッシュな格好もしたいなあと愚痴っていると、彼はそんな私を見て「ズボンだって履けばいいのに」と言いましたが、私にはそんな勇気はありませんでした。
なにより試着するときの店員さんとのやりとりに以上に緊張して恥ずかしくなってしまうのが嫌だったのです。
ある歳の誕生日の前の日に、仕事帰りにも関わらず彼はケーキを買って来てくれました。
それだけで嬉しかったのですが、「明日買い物に行こう、贈りたいものがあるから選んでね」と言われ、今までそんな体験をしてこなかったのでとてもワクワクしていました。
次の日に向かったのはなんとジーンズショップでした。
まさか一番いくのが嫌なところに連れてこられるとは・・・とショックを受けていたのですが、彼はずんずん中に入っていって店員さんを捕まえてはっきりと「僕の彼女なんですけど、足が太いと言ってジーンズを履くのが怖いみたいなんです、沢山試着して気にいる物を見つけてあげたいのですがいいですか?」と聞いていて、私はとても恥ずかしかったのですが彼があまりにも真剣で嬉しそうなので渋々試着することにしました。
店員さんもとても親切にしてくれて「お姉さんと同じ悩みの人は日本人にはとてもおおいんですよ、それにしてもいい彼氏さんですね!」と言ってくれました。
彼も私が何を着ても「それも似合ってるよ、ぴったりしててもキレイなんだから自信持って履いたらいいんだよ」と言ってくれ、選ぶ楽しみを発見させてくれました。
値段のこともあまり考えず選んだものが想像以上に高かったのですが、彼は嫌な顔一つせず、プレゼントラッピングまでしてくれて、私にくれました。
今は妊娠してお腹が大きくなってしまいそのジーンズは全く履けなくて悲しいのですが、大切にとってあります。
30歳女 彼から貰った手鏡 そこに秘められた彼の優しさに思わず感涙
30歳女性独身です。私は25歳の時に2歳年上の男性と交際していました。彼は大学時代のサークルの先輩で、社会人になって大学時代の交友関係から疎遠になっていた頃に彼から連絡があり、以降やり取りを経て交際を始めました。
同じサークルの仲間だったこともあり、彼とは趣味や食べ物・洋服等の好みがとても似ていました。私が食べたい物は言わなくても彼の方から察して買ってきてくれたり、逆に私が彼の趣味を察して洋服を選んであげることも度々ありました。
そんな交際が続いて半年頃経った時、私はとあるブランドにハマってバッグや洋服を集めていました。そして都内の某百貨店でこのブランドの限定品が販売されるという情報を耳にしました。
その限定商品は小さなハンドミラーで、とても可愛らしいデザインと「限定品」という売り文句に弱い私はどうしてもミラーが欲しいと思っていました。しかし当時は仕事が軌道に乗ったこともあって多忙な毎日が続いており、買い物に出掛ける気力も殆ど無くなっていました。
ブランドバッグ等は全てネットショッピングで購入するほど疲弊しきっていたのです。無論、発売日当日も朝早くから仕事に追われて結局ミラーを買いに行くことが出来ませんでした。買いに出かける気力も無ければ仕事が忙しくて時間的余裕もありませんし、何よりミラーの発売開始時間が始業時間と被っていたのでどうにも購入することは不可能だったのです。
その日は欲しかったミラーが買えなかった悔しさと、深夜までの残業による精神的疲労を抱えたまま帰宅しました。SNSを開けば女性たちがその日に手に入れた限定品のミラーの写真をアップしており、尚更気分が落ち込みました。
その数日後、ミラーを買えなかった未練タラタラな状態の私は彼と都内デートに出掛けました。私は、彼の前ではこんな個人的でちっぽけな未練は見せまいと元気な笑顔を心掛けていました。すると彼からサプライズプレゼントがあると言われ、小包を渡されました。
その包み紙を見た瞬間、それまで痩せ我慢で押し殺していた未練が一気に解放されました。なんとその包装紙はあのミラーを販売していた百貨店の包みだったのです。その瞬間に私は直ぐに彼からのプレゼントを察してゆっくりと箱を開きました。
箱の中にはやはり、あの限定品のミラーが入っていたのです。しかもミラーは2色展開だったのですが、私が欲しかった黒いミラーでした。彼は発売日直前に、私がミラーの販売情報を目にして零した「欲しいな」という何気ない一言を忘れずにいてくれたらしく、発売日まで気にかけてくれていたのです。
しかも発売日当日の朝に、私より出勤時間が遅い彼はわざわざ通勤経路から外れた駅にある百貨店に立ち寄ってミラーを購入してから仕事場に向かったと言うのです。彼が私の何気ない一言を忘れないで居てくれたこと、私が買い物に出掛ける気力すら失って仕事で疲れていたことに配慮してわざわざミラーを買いに行ってくれたこと、そんな彼の思いやりの気持ちが本当に有り難く思わず涙が出ました。
彼は「泣くことはないだろう、大げさだよ」と笑ってくれましたが私は嬉し涙と感謝の気持ちでいっぱいになりました。今思えば彼だって仕事で疲れていただろうに、自分のことで精一杯だった自分の器量の小ささが恥ずかしく悔やまれます。
自分にも彼にもっと寄り添って悩みを聞いたり、彼を喜ばせるサプライズが出来る心の余裕があればと後悔しています。まだまだ一人前に成りきれていなかった幼稚な自分は、何度思い返しても恥ずかしいです。しかしこんな未熟な自分でも日頃から彼の前では素直でいたいと思っており、自然に溢れた笑顔や感謝の言葉が彼にとって癒しになっていたと聞いた時は嬉しかったです。
元々何かしてもらった時は必ず感謝の意を伝える性格なので、どんなに小さなことでも彼にしてもらった際にはきちんと「ありがとう」を伝えていました。そんな所を彼は好いてくれて、私に対してもっと気遣ってあげたいと思うきっかけになったと言ってくれました。
真摯に彼に向き合っていたことは今でも本当に良かったと思っていますし誇りでもあります。好きな男性からのプレゼントは、内容に関わらず本当に嬉しいものです。プレゼントを選んでくれた時間、自分のことを思って購入してくれた心遣いが一番のプレゼントなのです。
もし自分が欲しがっていた物ではないプレゼントをもらって不満を抱えている方がいましたら、プレゼントは結局何をもらったかではなく「プレゼントしようと思ってくれたお相手の優しさ」が大切なのだとお伝えしたいです。
かと言って物欲が過ぎてプレゼントしてもらうために媚びを売るのはあまりお勧めしません。結局は二人の間の「思いやりの精神」が如何に強いかが重要なので、一時的に彼に優しくしても絆は生まれません。そんな一瞬の優しさは見抜かれますし、そこまでしてプレゼントをもらっても純粋に自分が喜べないように思います。
あまり彼に対して欲深くなり過ぎず、常に謙虚に接することで自然と男性から「優しくしてあげたい」と思ってもらえるようになりますし、そんな彼の思いやりこそ最も大切にするべきなプレゼントなのだとお伝えしたいです。
40歳女性 彼の思いがつまったプレゼント
私は、今40歳の主婦をしています。人生で一番嬉しかったプレゼントは、ルイヴィトンのお財布です。その財布は、大学1年から付き合っていた4歳上の彼氏にもらいました。嬉しかった理由としては、もちろん高価であることもありますが、それ以上に私のことをよく見て考えてくれてのプレゼントだからでした。
私が大学4年生で就職活動中だった時、私の誕生日の1ヶ月くらい前に、プレゼントに何が欲しい?と彼が聞いてきました。その頃の私は、就職活動が思うように進まず、少し落ち込んでいました。
そんな時に、彼は社会人の先輩としてのアドバイスをよくしてくれました。私にとって彼に会って話をすることが本当に支えになっていて、プレゼントよりもそういった心遣いのほうが嬉しかったので、これがほしいというものは特にはなかったし、何も言いませんでした。
そして、誕生日の当日に会う約束をしていたところ、銀座にあるルイヴィトンのお店に連れて行ってくれて、財布を選んでくれたのです。正直学生の私はそんな高価なお店に入ったことがなかったので、ためらいましたが、これから社会人になるのだからこういった高価な物を持って仕事を頑張ることも必要だよ、と言ってプレゼントしてくれました。
そして、そのお財布には私のイニシャルを入れてもらいました。彼は、私が落ち込んでいるのを見て励ましたい気持ちと、彼女に自分がプレゼントしたものをずっと持っていてほしいという気持ちと、これから社会人になるのだから社会人の先輩としてのエールもこめてのプレゼントだったみたいです。
私は本当に大切にされているのだなと実感できて、本当に嬉しかったです。その時、私は社会人として何年か頑張ったらいつかこの人と結婚したい!とまで思いました。その後、就職活動をあきらめずに頑張った結果、内定をもらうことができました。
ただ、内定をもらった会社は私の地元だったため、私が社会人になった時から遠距離恋愛になってしまい、結局3年ほどして別れることになってしまいました。でもあの時の嬉しさは本当に忘れられない思い出となっていて、実は今でも捨てることができないでいます。主人には申し訳ないと思いますが、それくらい私の人生にとって大切なプレゼントでした。